記事: Interview with Ron Robinson Vol.2 : APOTHIAの香りづくり
Interview with Ron Robinson Vol.2 : APOTHIAの香りづくり
Q.フレグランスに興味を持ったり、愛着を持つようになったきっかけはありますか?
A.私の店では、多くの高級ブランドや一流ブランド、小規模でクリエイティブなブランドのフレグランスを販売していました。
私はフレグランスが大好きで、世界最高のフレグランスをセレクトし、店舗で特別な演出をするのが得意でした。 私の顧客は常に新しいアイテムを探していたのがきっかけで、私は、自分たちが責任を持って創り上げたフレグランスが欲しいと思ったのです。それがAPOTHIAの始まりでした。
Q.香りにまつわる個人的な思い出を聞かせてください。
A.私の香りに関して、とても印象的な記憶のひとつは、1950年代半ば、私がまだ幼い頃、祖父が髭を剃るのを見ていた時です。祖父がひげを剃った後に顔にコロンをかけるのが好きで、私はいつもその姿を見ていました。その時使っていた、”Bay Rum(ベイラム)”という香りがとても印象的で、今でも香りを鮮明に覚えています。
Q.フレグランスノートを選ぶ際に優先する重要な要素は何ですか?
A.APOTHIAをつくり上げる上で、南カリフォルニアのライフスタイルが、インスピレーションの源となりました。この地域のライフスタイルがとても好きで、香り豊かな作品はその場所の多くを表現するのに役立っています。
オレンジの皮、オーガンジーの花、グレープフルーツ、柚子などの柑橘系の香りや、ジンジャーの面白い香りなど、活気があって気分を高揚させるような香りの原料を入れたり、美しい自然な香りとバランスを取ったり、エキゾチックなフローラルの香りと混ぜたりしています。ビーチで感じる潮風の香りをブレンドしたりもします。
Q.ブランド独自の香りを生み出すために、どのような工夫をしていますか?
A.私にとって、APOTHIAのために特別なものをつくることは、革新性と独自性がすべてです。私たちのクリエーションは慎重にブレンドされ、一音一音に方向性があるわけではありません。 私は達成された結果が大好きなので、フレグランス財団の “インテリア・セント・オブ・ザ・イヤー “のような名誉ある賞を、受賞できたことをとても嬉しく思っています。